メイクセラピー
エビデンス研究
結果発表

株式会社コンシャスインターナショナルは、弊社が提供するメイクセラピーメソッドのエビデンス研究に挑みました。
まるでヘアサロンやエステに行くような感覚で、気軽にセラピーが受けられる社会を目指して。

なぜ、挑んだのか?

日本では、セラピー(※ここでは心理的な援助のことを指します)は精神が病んだときに受けるものという認識がまだまだ根付いていますが、本来セラピーは、恋愛、結婚、育児、離婚、パートナーシップ、加齢、キャリアアップなど、人生の壁にぶつかったときや、繰り返し押し寄せる日々のモヤモヤから抜け出すために活用いただけるものです。

「もっと早くにセラピーを受けていたら、これほどに深刻な状態にならなかったかもしれない」

そう感じる人がたくさんいます。

ヘアサロンやエステに行く感覚で、自分のケアや現状を変えるために、もっと気軽にセラピーを受けてもらえる社会にしたい。

自己肯定感を高め、なりたい自分への自己実現を加速する弊社のメイクセラピーメソッドは、その一役を担える援助法のひとつです。これまでは、クライアントの変容が効果の証と確信していましたが、エビデンス研究によって信頼性を高めたくチャレンジいたしました。

【メイクセラピーとは】
メイク(化粧)を施すことで、気持ちを前向きにしたり、行動が積極的になることを目的とした援助は全てメイクセラピーです。社会への積極的な関りを支援します。
傷や火傷などの痕をカモフラージュするメディカルメイク、高齢者の方を対象とした美容介護のためのメイク、癌に罹患された方へのアピアランスケアの一環によるメイク、視覚障害の方へのブラインドメイク、これらも全てメイクセラピーです。

エビデンス研究概要

<メイクセラピー実施中における脳機能測定と心電計測>
メイクセラピーの実施中は、頭部には脳波、胸元には心電図を測定する装置を装着。
機器装着後、1分間の開眼安静後、心理カウンセリングを1時間弱受け「なりたい自分」を意識化して、これを実現するメイクを半顔に施術(約15分)し、これをお手本として残りの半顔に自分でメイクをする(約15分)。
測定結果は、安静・カウンセリングの全体(前半・中盤・後半の3等分でも解析)・メイク中(施術と自分でのメイクの2分割でも解析)で計算された。

<メイクセラピー実施後の経過カウンセリングによる発話解析>
メイクセラピーを終えた、およそ1か月後と2か月後の計2回にわたるインタビューを実施。
発話データを文章化してテキスト型データ(数値化)としてテキストマイニングを実施。
気持ちの変化に着目するために形容詞を分析対象とする。
頻度データは上位10語で分析。形容詞に関するコレスポンデンス分析を実施。

メイクセラピ―
(10名に対し弊社メソッドを実施)

メイクセラピーを90分間実施
※場所は弊社サロンにて(東京都内世田谷区)

クライアント10人に対して、メイクセラピスト9名が担当
※一人だけ2名のクライアントを担当

弊社のメイクセラピーは、代表の岩井結美子が心療内科で勤務していた頃に、顔にコンプレックスのある女性患者にメイクを施し、感動的な変容を遂げたことをきっかけに開発したメソッドです。

心理カウンセリングによって気づいた“なりたい自分像”や“本当の自分らしさ”を、お顔の半分にセラピストがメイクによって表現します。
鏡を見てワクワクやときめきを感じていただけましたら、もう半分のお顔にご自身でメイクをして完成していただきます。

メイクセラピーの流れ

心理カウンセリング
なりたい自分を潜在意識から探求するために、現状のモヤモヤする感覚や壁にぶつかっていること、悩みなどを傾聴します。
未処理の感情が解放されたり、過去に抑え込んだ自分らしさに気づかれる方も多いです。
セラピストからの問いかけによって、自分自身の本心と向き合うことで「本当はどうなりたいのか」という答えが導き出されます。
なりたい自分の顔をメイクで実現
(半顔のみ)
なりたい自分が描けたら、そのお顔になるようメイクセラピストが半顔だけにメイクを施します。
※サンプル(見本)の提供
新しい自分とのご対面
鏡の中に写った自分を見て満足すると、ときめいたり、ワクワクしたり、感動したり。ポジティブな感情が湧き起こります。
翌日から自分でこの顔になるようメイクがしたいというモチベーションが湧くことを目指しています。
新しい自分とのご対面
鏡の中に写った自分を見て満足すると、ときめいたり、ワクワクしたり、感動したり。ポジティブな感情が湧き起こります。
翌日から自分でこの顔になるようメイクがしたいというモチベーションが湧くことを目指しています。
セルフメイクに挑戦!
片側の半顔を自分自身で仕上げます。メイクセラピストが施したメイクをお手本に完成させます。
メイクセラピストは、翌日からクライアントが自分でできるようアドバイスをします。
フルメイク完成!
心理カウンセリングによって描いた「なりたい自分」が、メイクによって顔から実現。
フォローカウンセリンング
メイクセラピーを受けた感想や気づきの整理をします。
自分の顔に自信が持てたり、好きになれたり、意欲が湧いたりと、ポジティブな変化を実感される方が多いです。
フォローカウンセリンング
メイクセラピーを受けた感想や気づきの整理をします。
自分の顔に自信が持てたり、好きになれたり、意欲が湧いたりと、ポジティブな変化を実感される方が多いです。

ビフォー・アフター

「毎日自分でしたくなるメイク」ですので、アーティスティックなメイクによって生じる劇的な違いではありませんが、確かな印象の変化をご覧いただければと思います。
「なりたい自分像」は、100人100通りですが、全員共通にご提供するメイクは「健康的な印象」であること。そして、「生き生きと輝く印象」であることを大切にしています。ほとんどのクライアントに大きな笑顔が溢れ、エネルギーが元気に高まります。

脳機能測定と心電計測の結果

縦軸の「覚醒ー沈静」は脳機能測定によって計測された冴えている状態やまどろんでいる状態などの指標、横軸の「快ー不快」は心電計測による自律神経(緊張やリラックスの度合いなど)の指標。
覚醒して不快な状態を「イライラ」、沈静して不快な状態を「ウツウツ」、覚醒して快な状態を「ワクワク」、沈静して快な状態を「ホンワカ」という4つの領域で分けたところ、カウンセリングからメイクに移行するにつれて、”ホンワカ”する人が多く、中には”ワクワク”する人もいた。逆に、負の効果を示した人が2名いたが、自分自身でセルフメイクにストレスを感じていたという結果になった。


カウンセリングしてからメイクをすることで、ポジティブな反応が促進されたといえる結果に

10名中、6名はスタート時はフラットな状態や緊張状態であったが、カウンセリングからメイクに移行するにつれて”ホンワカ”する方向へ向かった。

10名中、2名はスタート時から”ワクワク”の状態(期待が高いと言える)であったが、カウンセリングからメイクに以降するにつれて、更に”ワクワク”が強まった。
カウンセリングしてからメイクをすることによって、ポジティブな反応が促進されたといえる結果となった。


メイクセラピー実施後の経過カウンセリングによる発話解析結果

計2回実施(約30分/回)

メイクセラピー実施後、約1か月後に1回、約2か月後に1回の計2回実施。(約30分/回)
オンラインを利用し、メイクセラピスト全員が同じ質問を投げかけた。(変化があったか、なかったか、その原因は何か、など)
クライアントの発話データを文章化してテキスト型データとしてテキストマイニングを実施した。
気持ちの変化に着目するために形容詞を分析対象とした「コレスポンデンス分析」を実施した。

【形容詞の例】すごい、楽しい、嬉しい、明るい、綺麗だ、面白い、辛い、大変だ、苦手だ など

出現する形容詞の頻度データは上位10語で分析。
※生理脳機能測定において化粧行動でポジティブに変化した8名を対象とした。

メイクセラピー後もポジティブ感が継続した、あるいはネガティブ感が改善されたという結果に

コレスポンデンス分析を実施した結果、横軸はプラス方向が「ソフト」、マイナス方向が「ハード」。縦軸は、プラス方向が「ネガティブ」、マイナス方向が「ポジティブ」であった。
4人の方が、1回目から2回目で下方向に変化をしていて、2回目によりポジティブ感を感じていた。
メイクセラピー後にマイナスの方向に向かったクライアントは一人もいなかった。


クライアントの変化(実際の発言)を一部抜粋

■周囲への接し方が柔らかくなったからか、年齢の離れた職場の後輩から相談されるようになった

■長く父親に嫌悪感をいだいていたことに気がつき、自分がキレイになることへの抵抗がなくなった

■ほとんど素顔で過ごしていたが、ナチュラルメイクなら毎日してみたいと思えた(実際にやっている)

■つけまつ毛が手放せなかったが、付けなくても不安がなくなり、いろんな自己表現が楽しめるようになった

■我慢せずに言いたいことが少しずつ言えるようになった(言っても大丈夫だと思えるようになった)

■自分はこうだというメイクの思い込みが外れて、違うパターンのメイクにチャレンジできるようになった

■夫や職場の後輩など他者に非があると思っていたが、自分が変わらないといけないと気がつけた

アンケート結果

改善の可能性、別な方法の可能性等

■被験者数と実施法
今回は10人を対象に実施したが、担当のメイクセラピストが違っていても、結果に大きな相違がなかったことは手法に再現性があることが認められたと言える。しかし、今後は被験者数を増やし、カウンセリング中の発語解析や、体験実感のアンケートを実施し、メイクセラピストによるどのようなアプローチが効果を発揮するのか検証を重ねていきたい。
被験者を増やすにあたり、一人のメイクセラピストが受け持つ被験者数が多くなる負担を考慮すると、メイクセラピストの数を増員する必要があるが、スキルに差が出ないようしなければならないことが課題であると言える。

初の研究を終えて

この度、初のエビデンス研究に挑み、心理カウンセリングとメイクの融合によってポジティブな効果が実証できたことは本当に嬉しく思っております。

クライアントにご協力くださった皆様は、初対面で雑談をする時間もほとんどないまま、直ぐに測定機器を装着し、録画されながら自身の話をしなければいけませんでした。同じ室内には大学側や弊社の関係者が常に5~6人はいるという状況での実施でした(クライアントの視覚には入らないようセッティングしていました)ので、通常よりも緊張を強いられていたかと思います。
また、メイクセラピストにとってもそれは同じ条件であり、必ず時間内で終わらなければならなかったこともプレッシャーであったことと思います

そんなやり辛い環境下でも、クライアントの皆様の身体にポジティブな反応が生じたことは大きな自信となりました。

一度で終わらず、また新たな実施方法で研究を重ね、更なる信頼を深めていただけるよう取り組んでいく所存です。
本研究にご協力くださったククライアントの皆様、メイクセラピストのスタッフ一同、金沢工業大学教授の神宮英夫先生に心からの感謝の意を送ります。
ありがとうございました。


エビデンス研究 総監督

岩井結美子
心療内科で心理カウンセラーとして従事していたとき、顔にコンプレックスのある患者にメイクをし、感動的な変化が生じたことをきっかけに独自のメイクセラピーメソッドを開発。
”なりたい自分”を生きる人で溢れる社会にするのがミッション。
起業20年。講師業23年。研修や講演実績200社以上。
取材実績多数「情報7Day's」「ビビット」「日経ヘルス」「美STORY」「日刊ゲンダイ」「プレジデントファミリー」など
著書3冊。365日、休まず飲酒。

もっと詳しく>>

研究に参加したメイクセラピスト紹介

福井英美(石川県)
深谷直子(三重県)

研究協力
金沢工業大学
本研究は、金沢工業大学の神宮英夫教授に多大なご協力をいただきました。
メイクセラピー紹介動画
メイクセラピーの模様を動画でご覧いただけます。
YouTubeへ
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会社概要

会社名
代表 岩井結美子
設立年月
2003年8月8日
会社住所
東京都港区南青山2-2-15WinAoyamaビルUCF6階
本研究に関するお問合せ先
会社住所
東京都港区南青山2-2-15WinAoyamaビルUCF6階